一期の夢

「なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」と、これは閑吟集に収められた一節です・・・
先日、まことにその通りだなぁと痛感するような出来事にぶつかりました。
一期は夢よ ただ狂え と言うこの一節、私の解釈は刹那的に生きよと言うことではなくて、明日命が終わっても、まぁいいや、と言えるような思いで今日を過ごしたい、ということなのですけれど。
そうなんですよねぇ、確実に明日があるというものでもないのですから。明日の朝、死んで見つかる、ということすらないわけじゃない。
「くすんで」いないで、やっぱり仕事しなくっちゃ〜 とばかりに研磨に精出していたら、そろそろ研磨も終わりに近づいて、あら、こんなに早く終わっちゃう、と。
今年は黒地をやめたからかもしれないけれど、去年よりも2週間くらい速いペースで進んでいます。やっぱり、黒の研磨って難しいんだ、と、今更ながら思ったりして。
まぁ、私のとっての七宝とは、一期の夢の中での楽しい「物狂い」の遊びなのでしょう。別段、たいしたことであるわけもなし、ネ。(^^ゞ