篠笛

しばらく中断していた篠笛のお稽古を始めました。中断していた理由は、教えて下さっていた方が体調を崩されて、その後、再開する目途が立たなくなったからです。まぁ、その間、自分なりに吹いたりはしていたのですがどうにもならず・・・ 
で、先月から、やっとお稽古場を見つけて月に2回通い始めました。藤舎流のお稽古場です。先生はまだお若い方ですが、さすがお名取だけあって、的確に教えてくださいます。
で、分かったこと。私は普通の人より手と指が長いのだそうで、その長さに見合った構え方に修正していただいて、少し吹きやすくなりました。
篠笛と言う楽器は、竹に、歌口(息を吹き入れるところ)の他に7個の穴が開いているだけの、まことに単純な構造の楽器です。ですから、歌口に当てる唇の角度、構え方、息の吹き入れ方、姿勢などの全てが出る音に激しく影響を及ぼすわけで、吹けば音が出ると言うシロモノではありません。日によって、或いは体調によって、音が出たり出なかったり。まぁ、厄介な楽器であります・・・ (><;)
それでも少しは音が安定してきて、そろそろ長唄のメリヤス物に入りましょうか、ですって〜 ♪
いただいた楽譜(といっても数字が書いてあるだけのものなのですが)は「宵は待ち」
メリヤス物(色模様・述懐・髪梳き・愁嘆などの場面で歌われる抒情的な短編の長唄)ですからまことに色っぽい歌詞です。
「宵は待ち そして怨みて暁の 別れの鶏と みな人の憎まれ口な あれ鳴くわいな 聞かせともなき耳に手を 鐘は上野か浅草か」
3分もかからない曲です。早速CDを入手して、車の中で繰り返し聞いています。そのCDでは、笛は福原百之助(多分録音時期から言うと6代目の、後に寶 山左衛門を襲名して人間国宝になられた方)です。その音色の美しいこと・・・ 同じ楽器かいな? って。
ま、多少は我慢していただきつつ人に聞いていただけるようになるのが先か、或いは寿命が尽きるのが先か、ってなもんですが、この厄介さがまことに楽しい。
以前に吹いていたときは、まだ翔太が元気でいて、聞くに堪えないから止めろとしきりに邪魔をしに来ていましたが、マルは平気なようです。少しはマシな音になったのか、はたまたマルが鈍いだけなのか、そこいらは不明ですが・・・
で、話は変わりますが、先ほどジンベイがふらっと帰ってきました。それほど汚れてはいませんが、随分痩せています。メシも食わずに何処をほっつき歩いていたやら・・・ 今、大メシを食い終わって、マットの上で長々と寝っ転がっています。本当にしょうがない・・・