昭和

このところ、車の中でFMを聴いていると、昭和歌謡が多いような気がしています。この間の月曜日、朝日カルチャーからの帰りがけにラジオをつけると、突然流れ出したのは「黒の舟歌」 あァ、野坂昭如が死んだばかりだからだろうなと、懐かしく聴いてしまいました。私がはたち前後の一番尖りきっていた頃、良く聞いていた唄ですもの、やっぱり懐かしいわ〜 長谷川きよしの「黒の舟歌」の方が好きだったけれど、などと思いながら思わず口ずさんだりして。(^^ゞ
でも、その番組は三波春夫特集だったようで、たまたま野坂昭如のは追悼のためにかかっていたみたいです。で、引き続きは三波春夫。別に興味はなかったのですけれど、そのままかけっぱなしにしておりました。
おぉ、やっぱり上手いわ。口舌のキレのよさ。今時の何を言っているのかさっぱり分からない歌手とは大違いです。それで金を稼いでいるとか、飯を食っているとかと言う意味ではないプロ意識が匂い立ってくるようでした。ふーん、さすがなんだわ、三波春夫、と、あらためて。
で、昨日、笛の稽古にと、外出した折に車の中で聴いたのはフランク永井特集でした。こちらもやっぱり口舌がいい… うんうん、なかなかいいもんだ。うまいねぇ。
昭和の頃の歌手は、やっぱり特別の声を持った人がなる特別な職業だったのよね。磨きぬかれた声だ。などと思うのはやっぱりどっぷりと昭和を生きた世代だからなんでしょうねぇ。
ま、世の中、随分変わりました… やっぱり昭和は遥か彼方ってことかしら?