オビカレハ

今朝ほど、ベランダから何気なく下を見下ろすと、すっかり花が終わって芽吹き始めた花桃。新緑が綺麗な季節が始まるなぁなどと思いつつ見下ろしていると…

枝先に何やらテント状の白い蜘蛛の巣状のもやもやが見えた。げ、これはオビカレハのテントじゃないの??

4~5年前のこと、ふと見た桃の木の幹に、何十匹と固まっている体長5~6センチばかりの毛虫を見つけたことがある。もう気持ちが悪いのなんの! その時、ちょうどご近所のAさんのご主人が通りがかって、そのご主人は元農林省の技官を務めていらっしゃった方なので、植物関係のことはめっぽう詳しくていらっしゃるから、呼び止めて尋ねてみました。

「あーこれね。これはオビカレハという蛾の幼虫で、こうやってたくさん固まっているからびっくりしちゃうけれど、刺したりはしないし、弱いからキンチョールでもかけておけばすぐに死んじゃうよ。僕がやってあげる。」と、キンチョールをかけてくださって。その作業中にいろいろ説明していただきました。オビカレハの幼虫は、小さいうちは枝の又などに蜘蛛の巣のようなテントを張って、その中で集団生活をするのだそうです。ある程度大きくなるとそのテントを破って外に出て四散するんですって。見つけた集団毛虫はテントを破って外に出てきた状態だったようでした。だから、気を付けて早くテントを見つけて、四散する前にテントを張っている枝ごと切って捨てちゃうのが一番ですよ、って。

そのテントを見つけちゃったのです~ 今日も夏日の予報が出ているし、これは一刻を争うことかも~~

さっそく脚立を出して。さて、脚立には上ったけれど、オビカレハのテントはどこだ? 木のてっぺんあたりなので、下から見上げてもよくわからない。仕方がないので、お転婆ならぬお転バァさんぶりを発揮して木登りして、やっと所在を発見。げ、テントが三つもある!!一つずつテントを張った枝を切って、落とすと幼虫が散らかるとやばいからそっとごみ袋の中へ。一つのテントなんか、もう幼虫が外へ出始めているようでした。間一髪ってところだな~ それにしてもよかったわ~ 多少気味の悪い思いはしたけれど、あの、幹にべったりと張り付いた集団毛虫に比べれば、どうってことはないもの~ 早く見つけさせてくださって、神様、仏様、ありがとう、ってなもんだわ。

それにしても、朝からじたばたしちゃった。今日はお昼に、「FMしみず」というローカル局がアトリエ展の取材に来てくれることになっていて、その前に済んでよかったわ!!