レスキュー隊

夕方頃、お隣のOさんの奥さんが「助けてください!」とやってきた。Oさんの奥さんはフィリピン人で、日本語は片言に近い。どうしたの? と聞いたら、洗濯物を取り込んでいたら2歳になる男の子が家の中からカギをいじって閉め出されてしまったらしかった。

どこも開いてるところはないの? と聞いたら、全部鍵は閉めてあると言う。2階のベランダも閉めてあるって。

あら、困った。どこか、外して入れるところはないかしらとウロウロしたけれど、何ともならない。子供は泣いている。カギを開けろというのだけれど、泣くばかりでさっぱりである。2歳だからしょうがないか…

ご主人に連絡できないの? 「携帯の電話番号は家の中に書いてあるけれど、今はわからない」という。あら、困った。連絡の取りようがないんだ…

造成地で仕事をしている職人さんがいたから、何とかならないかしら? と相談してあちらこちら見てもらったのだけれど、こりゃだめだねぇ。

そこへ、Oさん宅の反対側のお隣のAさんのご主人がやってきて、どうしましたか?

で、事情を説明。カギを開ける専門の業者に電話してみようとなり、電話したのだけれど、2万円位はかかるとのこと。足元を見てる? ちょっと高すぎるんじゃない?

そうしたら、Aさんのご主人が、子供が閉じ込められているってことだから、レスキュー隊を呼んでもいいのではないかと。それもそうですねぇ。

で、119番に電話した。

ご近所でカギの閉じ込め事案が発生しまして、家の中に2歳になる子供が閉じ込められて泣いているのですが、レスキュー隊を要請できませんでしょうか?

で、お隣の住所や私の携帯の番号を伝え、私はケイタイを持ってレスキュー隊のサイレンが聞こえたら下まで降りて道案内をすることにして。

まもなくサイレンを鳴り響かせてレスキュー隊の車が来て、こちらです、と案内して、そうこうしているうちに消防車までやってきて、総勢10人を超える隊員が続々と集まって、びっくり~~ 私は「お世話になります。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」と米つきバッタの如く頭を下げて回り。

結局のところ、Aさんのご主人がチョコレートを見せたり、なだめすかして、何とか子供にカギを開けさせたらしい。片付いたのは夕方5時を過ぎていました。やれやれ…

まぁ、私は大汗をかきながら坂道や石段を上ったり下りたりで、この所の風邪っぴきでの運動不足を一挙に解消したかも~~

でも無事でよかった~~ 

しばらくしたら、今度は警察官がやってきて、閉じ込め事案を通報してくださったのはお宅ですか? と。やっぱり報告書は書かなきゃならいのでしょうね。まことに丁寧なご対応でした。ま、あまりの騒ぎで大汗かいて、風邪も一挙に治っちゃった感じ~~

さて、少し遅くなっちゃったけど、晩ご飯の支度、します~~