ヒヨドリ

昨日の夕方6時ちょっと前のこと、勢い良く帰ってきたしょうちゃんはヒヨドリを咥えている。げ! まだ生きてるじゃないの! 何とか救出しなくっちゃ…

ヒヨドリを抑え込んだしょうちゃんの脇で、それ、頂戴というのだけれど、答えは「うぅぅぅ!」 ただでさえ大きな目をさらに大きくして血相を変えて私を威嚇する。

こりゃだめだ、うっかり手を出したら齧られちゃう。

そのうち、バタついていたヒヨドリは急に静かになり、あら、死んじゃったのかしら? 死んじゃったのなら仕方がないかぁ。ところがそれはヒヨドリの「死んだふり」だったようで、しばらくしたら急に動き出し、家具の隙間に頭を突っ込んで、今度は隠れたふり? それを後ろからじーっとしょうちゃんが見つめている。

さて、次にヒヨドリが動いたらとびかかるんだろうな。しょうちゃんの気をそらすには? と考えて、あ、そうだ、マタタビ粉がある!

で、平皿の中にマタタビ粉を入れてやる。すると、しめしめ、しょうちゃん、すっ飛んできた。マタタビ粉を舐めて、それから皿を抱え込んでその中に頭を突っ込んで、頭はマタタビ粉で薄茶色に染まっちゃったよ。

しょうちゃんがマタタビのお皿と格闘している隙にそっとヒヨドリを捕まえて、窓から茂った花桃の木に投げおろした、うまい具合に茂みに引っ掛かり、さて、この先生き延びるのかどうかはヒヨドリの運次第だな、と、見ているとそこからバタバタと飛び去った。もう飼い猫につかまるなんてドジは踏まないのよ! と、その姿に声をかけたりして。 ^^);

しょうちゃんはと言えば、マタタビ粉のせいですっかりヒヨドリのことは忘れちゃったみたい。しばらくお皿と格闘をしていたのだけれど、あっという間に再びお出かけ。お土産はいらないわよ。気を使わなくていいから手ぶらで帰っておいで~ なーんちゃって。