知識

9月の末にやっと涼しくなったので、草取りに精を出しておりました。ついでに下の畑との境目に生えた木も伐りました。この木、数年前に多分鳥のフンに混じっていたのでしょう、生え始めて、秋になると紅葉して奇麗なの。高さもせいぜい1mくらいでしたから、紅葉を眺めて12月に庭木の選定に来る人に根元から切ってもらっていたのだけれど、今年は夏の暑さのせいか、あるいは木に力がついたのか、2mを超える高さにまで成長して、これは畑をしている方にもご迷惑かもと思ってノコギリで根元から切りました。

で、その日の夕方、あら、虫刺され? 両手の肘から先と顔の右側下半分が赤くポツポツとなって、無性にかゆい。ひょっとしてチャドクガでもいたのかしら? 

で、翌日皮膚科へ行きました。ちょっとひどいから、と、副腎皮質入りの軟膏とかゆみ止めの飲み薬をいただいて、これで2~3日で治るわと安心していたのですけれど1週間後には赤く腫れあがり、もう一度受診。掻いたところから雑菌が入ったのでしょうと今度は抗生物質。だけど効かない~~ これはヘンだ… 原因が違うかも…

明け方痒みで目が覚めるなんて、初めてだもの。正しく原因を見つけるのはやってしまった本人にしかできないことだろう。で、つらつら自分のしたことを考えてみた。

あの木、ひょっとして漆系だったんじゃないのかしら。これって漆かぶれかも?? そういえば、始末した後、なんだかタールみたいな黒褐色のべたべたした液体が手についていたっけ。

で、漆系の植物をネットで調べてみる。ハゼノキ、これかも~~ 切ってすぐに出る樹液は白いが空気に触れると黒変する、だって… あの手についたべたべたはハゼノキの樹液だったのだろう。

早速もう一度受診し、その旨を報告する。もう一度、強めのかゆみ止めの飲み薬をいただいて。

まぁ、知識がないってことは恐ろしいことだわ、としみじみ実感しました。漆系の木を素手で扱うなんて、全く持ってどうしようもない。

山を背にしている立地条件ですから、庭には鳥のフンに混じって知らない木が様々生えてきます。これからは知らない木を扱う時にはちゃんと調べてからにしないとこういうことになるんだ~~ やっぱり、まず「知る」ことから始めないと!

この痒みとはもうしばらくは付き合わないといけないようです… ま、「時薬」と言うヤツで、いずれは治る。あきらめて痒みと付き合うしかないようです。

あの木は、切り株に除草剤を塗り付けて退治しなくっちゃ~