国芳・芳年

一昨日は浜松まで出かけました。知人3人が手の愉悦展を見に行ってくださるというので会場で合流することとし、私は浜松市美術館で開催されている「挑む浮世絵」展も観たかったので早めに出発しました。

浜松というのは普段なじみのない所ですし、東名も使うし、ですから、きっとウロウロしちゃいそうで、「モタモタしていてごめんなさい」の意思表示に初めて車に高齢者マークを張り付けて。^^);

お昼をまたぎますので、店に入って食事というのもちょっとね、と、途中どこかのパーキングエリアで食べるように昼食のお弁当持参でした。

浜松についたのはちょうど12時くらい。まず浜松市美術館へ。結構観客がいましたっけ。国芳芳年もとても見ごたえがありました。

国芳の作品は妖怪図が有名ですけれど、それよりなにより武者絵が素晴らしかった~ 合戦図がかなりあるのですけれど、川の中で鎧兜に身を固めて馬に乗って戦っている武者たち、水の上に出ているのは武者と馬の首から上だけなんですけれど、あたりを覆っている川浪の表現の見事さ、いかにも水中にある人と馬の体の動きの激しさが巻き起こす川浪の動きに圧倒されました。

また、関ヶ原合戦図という作品では、空を覆う硝煙の表現… まるで硝煙の匂いまで漂ってきそう。これは上野・彰義隊の戦いから想を得たということでしたけれど、その臨場感。本物の作品からはやはり写真や図版ではとらえ切れないものが漂って来ます。改めて国芳の真骨頂は武者絵にあると確信した次第。新たな発見でした。美人画はちょっといただけないのですけれど。

で、私の大好きな芳年。この人の描く美人画、何と繊細で色っぽいのでしょう! 無残絵とか血みどろ絵が有名ですけれどね。くねらせた体の線の表現から漂ってくる「女」

いやぁ、堪能しました! つい夢中になって、ふと気がついたら、あらま、2時の約束、間に合わない!! 慌てて外へ飛び出して、ごめんなさい、15分位遅刻しそうです~と電話して。^^);

それから手の愉悦展会場へ。お待たせしてしまって申し訳のないことでした。汗…

で、ひとしきりおしゃべりしつつ会場を回って、文化芸術大学の地域連携室の主幹の河西氏ともお目にかかれてご挨拶もできたし、やれ、よかった~

それから会場で皆さんと別れて、再び東名経由で帰宅。昨日はやはりどっと疲れて、午後から日帰り温泉に行ってしまいました。

さて、今日は午後からお教室です。