渡辺省亭展

今朝8時半に家を出て、三島の佐野美術館へ行ってきました。渡辺省亭展(前期)を見るためです。佐野美術館までは車で1時間半ですから、ちょうど開館直前に到着しました。

ウィークデーでもあることだし、それほどの混雑でもないだろうと思っていたのですが、結構な混雑でした。まぁ、東京藝大での展示がコロナの影響で中止になりましたから、東京からの客も多かったのかも。

見ごたえのある展覧会でした。

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渡辺省亭展

渡辺省亭は、起立工商会社の図案部にいたということで、多分そこで涛川惣助と出会ったのでしょう。涛川惣助の、省亭の下絵による七宝作品も6点ほど展示されていて、興味深かったです。明治期の工芸に及ぼす起立工商の役割の大きさも改めて実感いたしました。

花鳥図は、今を盛りと咲き誇る花ではなくて、盛りを過ぎた散りかかる花、枯れかかる花を描いていて、その美意識にはやはりとても静謐な日本的なものを感じました。

1時間余り、行きつ戻りつ鑑賞した後、帰りがけに館長さんにお目にかかってお久しぶりのご挨拶をして。

その後少し足を延ばして「砂場」でおそばを食べて。帰宅後はさすがに疲れて昼寝を決め込んでしまいました。

8月6日からは後期の展示があります。また暇を見て行って来ようと思っています。