目撃~

いいお天気だったので昼前にしょうちゃんとお散歩に出かけました。勿論、車がほとんど通らない町内の坂道をてっぺんまで。かなりの傾斜地ですから息切れして一休み。

しょうちゃんは唯一の特技の前転で、落ち葉の積もった空き地をごろんごろんと3回転したり、私はそこでしばらくストレッチ運動をして。

その帰り道、いつもは一緒についてくるのだけれど、片側が崖地になっている擁壁に前足をかけて、しきりに下を覗き込んでる… あれま、何かを狙ってる?

しょうちゃん、何かいるの? と下から見あげて声をかけた瞬間、2mほどもあろうかという崖から雑草だらけの斜面に大ジャンプ~ げっ 飛び込んだ…

次の瞬間、そこから飛び出して、向かい側の空き地に走りこむ。

何か捕まえたのかしら? 慌てて駆け戻ると何かを抑え込んでいる。モグラかしら、それとも野ネズミ?

見ると小鳥だ…スズメでもメジロでもない、大きさはスズメよりはちょっと大きい、きれいな鳥だ。まだ生きてる。救出しなくっちゃ~ と、しょうちゃんを抑え込み、やめて頂戴~ その隙に、しょうちゃんの口から逃れた小鳥は必死に斜めになって竹藪のほうに飛んで逃げて行った。ひどいケガじゃなければいいけど… 追いかけたしょうちゃんも間に合わず。それはそれ、彼にとっては食べるための狩りじゃない、単なる遊びだからすぐにあきらめて戻ってきましたけど。

まぁ、しょうちゃんの体は落ち葉のかけらと草の実だらけ、それでも何やら得意げで尻尾をぴんと立てて意気揚々と歩いておりました。

飼い猫につかまるなんて、あの小鳥も迂闊な奴だ~~ などと言いつつ、背中の草の実を取ってやったけど、おかげで私の手袋も草の実だらけ。

ま、いいや、お前、猫としては優秀なんだよね。私が先に死んじゃってもこれなら何とか生きてゆけるわよ、めでたいこっちゃ。な~んて、なんのこっちゃ…