去年のこと、生徒さんから炉の温度が上がらないとの相談を受け、アトリエ展も間近なことでしたから、たまたま使っていない同型の炉があったので、それと交換して、故障中の炉はそのまま私の仕事部屋に置きっぱなしにしておりました。
その炉は、今はもう80代後半になる昔の生徒さんが使っていた炉で、かれこれ40年近いもので、それが今の生徒さんの元におさがりになったというシロモノです。
故障の症状としては、パイロットランプは点灯しているが、パワーコントロールランプが点灯していない、炉の温度が上昇しないという状態です。ヒューズを調べたけれど、ヒューズが飛んでいるわけでもない。
パイロットランプが点灯するのだから断線はしていないはず… パワーコントロールランプが点灯しないというのはどこの故障だろう? 熱電対の問題だったら、パワーコントロールランプが点灯しないってことはないよな… 回路が別だったような?
まぁ、悩んでみたところで始まらないと、先週、製造元の城田電気炉さんに問い合わせてみました。症状の説明をしたところ、入力調整器の劣化だろうということになり。
この黒い四角いハコ体が入力調整器と言うものだそうです。
単体で、送料込みで8000円程度。修理に出すと工賃含めて20000円ほど、それに送料がかかるから約25000円か~
ねぇ、私でも出来るかしら? 取扱説明書のようなもの、あります?
う~~ん、配線さえ間違わなければ大丈夫ですが…
もし、単体で取り寄せて歯が立たない場合は、炉に入力調整器も入れてそちらに送ればやっていただける? ちょっと面白そうだからやってみたいかな? って思うんだけれど。
良いですよ。そうしてみますか。
と言うことで、本日やってみました~ 午前中3時間ほど。面白かったよぉ~ 勿論、配線を間違えないように取り外す前にコードに番号を書いた絶縁テープを貼り、新しい入力調整器の端子にもマジックで番号をふって。ところが、パワーコントロールランプの配線が外れない! 無理に外そうとして壊しちゃったら大変だから、その配線は触らないでの作業。従って狭い炉の中での四苦八苦。無理な体勢での作業だったせいか、腰は痛いし手が震えたりしちゃって、やっぱババァだわ~~
それでも無事に終わって、いよいよ通電!
おぉ~パワーコントロールランプ、点灯!! 炉内に手を突っ込んでみると温度上昇中~!! やったね~~
でも、一つ問題があるのです。温度調節ツマミが1目盛りずれてる! OFFに合わせても
OFFにならん…1目盛り進むとやっとOFFに。なんのこっちゃ?? で、いろいろやってみたけれどどうもうまく調節できない。
ま、これは明日城田電機さんに電話して、問い合わせてみます。
最悪、調節ツマミの方のマークを書き換えちゃえばいいんでしょうけれど、初めての作業だから、何か間違いがあると怖いもんね~ と言うことで、本日の営業は終了です~