日野原重明先生と終末医療

一昨日、笛のお稽古へ出かける途中、車の中で日野原重明先生のご逝去の報を知りました。105歳、亡くなる数ヶ月前まで患者さんをみていらしたとか。経口摂取が出来なくなったときに経管栄養はどうなさいますかと聖路加国際病院の院長が尋ねるとそれはいりませんと拒否されてご自宅で息を引き取られたとか。

「望ましい生き方と人生の終え方を提言した日野原先生が、それを実践した生を終えられた」と、聖路加国際病院福井次矢(つぐや)院長が語られたと、ニュースは伝えていました。

終末医療と言うのは、医療でありながら、死生観の問題と深く結びついているものなのだと思います。現在のように医療技術が日進月歩で進んでいるこの時代、かといって、生き物としての人は必ず死ぬわけで、その前でたじろがない死生観を築いていくと言うのは至難の業なのですけれど…