闖入者・・・

昨日は雨の中、バスで東京へ行って疲れ切って戻り、早々と8時にはベッドの中。うとうとしかけた頃、立て続けに2本電話が入り、まぁ、しょうがない、9時前に寝ちゃってるなんて誰も想像しないのだから文句は言えない、だけど、2度あることは3度と言うから、今夜はもう1回、たたき起こされるのかしら? などと思いつつ就寝したわけだが。
その予感どおり、夜中に不審な物音で目が覚めた。猫のえさ皿がガチャガチャ鳴っている音だ。何処の野良猫だ? 遠慮会釈もない音を立てて、よほど飢えているのかしら。仕方がないから起き出して、野良猫ならその気配だけで逃げていくはずなのに、音は止まない。リビングに入っていくとさすがに気づいたらしく、薄暗がりの中を逃げていく大きな背中と太いシマシマの尻尾! でかっ! いつもなら先頭切って追い払いに飛び出すマルが、私の後ろから覗いているわけだ。これじゃかないっこない。
起きたついでだ、トイレに行っておこうか、と廊下に明かりをつけた。と、目に飛び込んできたもの・・・ 出口がわからなくなったらしく突き当たりの壁に背中をくっつけて私を睨んでいる・・・ た、た、狸???
でかいわけだ、猫じゃない。可愛い顔をしているけれど、野生動物。迂闊に手を出して怪我でもしたら大ごとになる。で、しばらくは狸とにらみ合いになっちゃった。と言っても、ものの20秒くらいだったかしら? 狸はやっと出口に気づき、ひっくり返るようにバタバタと出て行った。
あらま、人間界だって天候不順の野菜不足で騒がしいのだから、山には食料がないのかも〜 などと少々同情しながらも、狸にまで出入りされちゃかなわないなぁ、などと思いつつトイレを済ませ、帰りがけにひょいと半地下にある仕事場への階段に目をやると、げっ! そこにももう1匹! おいおい、夫婦連れ? それとも親子連れだったの?
私に気取られた気配を感じたのか、そいつはバタバタと階段を下りて教室に駆け込み、出口を求めて大騒ぎをしている。このままにはしておけないよ・・・ で私も教室へ。明かりをつけると切羽詰った狸は窓に飛びのって窓枠をよじ登り、カーテンの中に隠れた。狸って木登りしたっけ?? そっと近寄って窓を開けた。で、それに気づいて狸は外へ飛び降りて逃げていったわけだ。ま、狸も随分と怖い思いをしたわけだから、もう来ないだろうけれど。でも、中学生の頃からここに住んでいるけれど、狸が来たなんて初めてだよ〜〜 びっくり〜〜!!

で、今朝になって、ふと思った。狸の尻尾って、シマシマ柄だっけ? あんなに太くて長かったっけ? 木に登ったっけ? うそっ、狸じゃないかも〜〜 アライグマかも〜〜
早速ネットで調べてみる。やっぱり狸じゃない、アライグマかも。そういえば、リビングについていた濡れた足跡、細長かったよ。げーー 特定外来種じゃないの。農作物への被害が叫ばれている外来種だわ。どうしたらいいのかしら? どこかに報告をすべきこと? どうせ、今日は猫のノミ取り薬剤が切れたから動物病院へ行ってこなければならないのだから、先生に相談してみよう・・・

と言うわけで、病院、行って来ました。そこで動物指導センターと言う所に電話しなさいと言うことでしたので電話したところ、ハクビシンの可能性もありますと言われたので、改めてネットで調べたんですが、にらみ合ったときに見た顔は、鼻筋が白いわけでもなく、足跡もどう見てもアライグマ。ま、被害が出たら農林総務課へ連絡してくれ、と言うことで・・・ 当分の間、夜間には玄関脇の猫出入り口、ふさがないと。代々木公園の蚊が媒介してのデング熱患者がでているとか、今年の大雨、とにかく、温暖化のせいなのか何なのか、やっぱり、何かが大きく狂い出しているのかも、とすら思っちゃう・・・