風鈴

窓辺に風鈴を吊るしました。南部鉄の風鈴です。
私の住んでいる家は日本平の山裾の斜面に真東を向いて建っています。ですから、夏の早朝は逃げ場がないくらいに日が差し込んじゃう… その上、海が近いため、凪でぴったりと風が止まってしまうわけで… 毎朝、「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪え難き事なり。」と徒然草の一節を思い出しつつ、起きるなり窓を閉めてエアコンをつけるわけで。
そのエアコンを止めるタイミングを風鈴が教えてくれます。凪が終わって風が吹き始める8時過ぎには風鈴がしきりに涼しげな音を立てはじめ、その頃には家の中に差し込まないくらいに日は高く上がり、涼しい風がみかん畑を渡って、ついでにベランダに作ったゴーヤグリーンカーテンを渡って吹き込みます。やれやれ…
やはりエアコンよりも風を拾って過ごすほうがずっと気持ちが良いものです。都会では風鈴の音さえご近所トラブルになることもあるようですけれど、周りを畑に囲まれたこの家ではその気遣いはいりませんから。
それにしても7月になったばかり。このまま10月までこの暑さが続いたらどーしよう…
西日の当たる方の小窓には遮熱フィルムとやらを貼ってみました。結構効果はあるようです。水で貼るのではがしやすく跡も残らないといううたい文句ですが、果たしてどうでしょうか?