言葉

子供の頃、よく両親から言われた事があります。「口を開くときは、ちゃんと脳みそを経巡らせてからにしなさい。一度口から出た言葉は取り返しがつかないのだから、この言い方で本当に伝わるのか、誤解を生まないかをよく判断してからでないと、軽々に思いついたままの言葉は発するものじゃないよ、相手もあることなのだから。」と。
確かに言葉というものは「抽象」です。「思い」を十全に言葉に乗せるためには、かなりのボキャブラリーとテクニックが必要なのでしょう。言いっぱなしで「わかってくれるはず」なんてのは甘えにすぎませんものね。
軽々しい言葉が飛び交っているような気がします。「言わなきゃ通じない」ということも一つの真理なのかもしれないけれど、思いを思いのままに軽々しく「言の葉」に乗せることの怖さも考えなくっちゃと思ったりもするこの頃です。