ほめちぎり商法

つい先ほど「ほめちぎり商法」なるものが横行しているというニュースが流れた。
お、こりゃぁこの間私の所にかかってきた電話みたいなものだな。
聞いていると全くそっくりである。とにかく歯の浮くようなセリフで延々と立て板に水で褒めちぎり、相手がいい気分になった頃合いに、やれ新聞・雑誌への作品の掲載だの展覧会への出品だのの話を持ちかける。うっかりいい気分のまま承諾すると、後日、ン十万の請求書が舞い込むと言う段取りらしい。工芸や絵、はたまた俳句などをやっていらっしゃるご高齢者が狙われているらしく、専用の相談窓口が作られたとか… まぁ、定年退職後のニワカ芸術家も増えているご時世だ…詐欺師にとってはねらい目かも〜
クソ! 高齢者にされたか… そういえば以前かかってきたオレオレ詐欺まがいの電話も、電話帳から「子」の付く名前の女性を拾ってかけたと言うことだった。源氏名みたいな名前が大流行の昨今、「子」の付く名前なんて高齢者に決まっているんだと。
まぁ、割と古典的と言おうか、かなり前からある手法のような気もする。以前には産○新聞の日曜版の一面に掲載したい… などという電話がかかってきたことも何度かある。それも全て「当方手元不如意で…」と断ったのだが。
まぁ、人は少々褒めていただくと確かにいい気分にはなるものだ。だけどそれも、私がその感性を信頼している方から「少々」褒められたときが一番うれしいのであって、何処の誰やらわからない方に大仰に褒められると、かえって腰が引けてしまう。「何をたくらんでいる?」へそ曲がりのゆえんかもしれないが。
ま、世の中はかくも恐ろしいのである…