お一人さま

午後一番に、ご注文主のお寺へ額絵「山桜」の納品をいたしました。ご住職さんとは思いが一致したようで、大層喜んでいただき、うれしく思いました。そのことは、また制作日誌の方にでも書くつもりです。
その帰り道、遅い昼食を摂りに、時々出かけるお蕎麦屋さんへ。カウンターに座って隣を見ると、30歳くらいの女性が一人で、黙々と天婦羅を肴にビールを飲んでいました。おーー、これが良く聞く「お一人さま」ってヤツか… まぁ、こっちも紛れもなく「お一人さま」に違いないけど、真っ昼間から蕎麦屋でビールを飲む勇気はないナァ… などとひとりごちて。
そのうちにビールを飲み終えた彼女は「盛り蕎麦、ください!」と、元気良く店員に声をかけ。
その隣で私はやはり黙々と「おろし弁当」(ご飯におかず、本日は真アジのフライと野菜の白和えでした。それに漬物とおろし蕎麦がついた、いわばサービスランチです。)を、食し。美味しかったよ!!
それから足を伸ばして、静岡のグランシップまで。
今日は、先日菊川のSさんからご連絡いただいた稀音家六茂江さんご一門の長唄の演奏会があったからです。プロの演奏家に、お弟子さんも混じっての、いわば演奏会&発表会というかんじでした。
こうして聴いてみると、お金をいただいて演奏する立場の方と、お金を払って演奏する方との差は歴然ですね… 特に現役の、市川亀次郎さんごひいきの三味線方稀音家祐介さんなんかが混じっているわけで、ま、当たり前のことなんですけど。あらためてプロって言うのはすごいものだとしみじみ思いました。お弟子さんだって、ここに出ていらっしゃる方はそれなりお上手なかたばかりなんでしょうけれど。
午前10時半から夕方6時半まで、入場無料で出入り自由。
私は2時頃に行ったのですが、示し合わせたわけではないのに会場でSさんとばったり!
夕方、帰りがけに、面倒臭いから外食しちゃおうか、とも思ったのですが、それじゃあんまりの「お一人さま」だわ、と思い返して、晩御飯はちゃんと作ることにして、帰宅しました。(^^ゞ