天守物語

シネマ歌舞伎天守物語」を見てきました。歌舞伎座の演目をHDカメラで撮影し、映画館の大スクリーンでのデジタル上映で楽しむシネマ歌舞伎と銘打って、昨年からこれで清水での上映は3回目かな。昨年は「女殺油地獄」と「熊谷陣屋」の2本を観ました。
上映時間が12:00と15:00の2回しかないので、完全オフの日にしか行けないわけで・・・ ま、そりゃそうだわな、若い人が押しかけるってわけじゃないから、そんなに何回も上映するわけもなし。
泉鏡花の原作で、富姫には玉三郎、亀姫は勘太郎(今はもう勘九郎になったんだっけ? これからかしら?)で、図書之助に海老蔵と言う配役で、玉三郎泉鏡花の世界にはまことに持ってぴったりのはまり役でした。
絵柄的には、玉三郎の富姫・海老蔵の図書之助、まことにもって美しいのですが・・・ 海老蔵って、綺麗なだけで、悪いけど大根! (練馬か聖護院かはわかんないけど〜) なんて言っちゃったら、海老さまファンには大層なお叱りを蒙るかも知れませんけど、素直な感想だからお許しくださいな。
だから、前半の海老蔵が出ない所は楽しめたんだけれど、後半の一番盛り上がる辺りが何ともねぇ・・・
若いからしょうがないか、とも思うのだけれど、とても玉三郎の相手には不足すぎる、ってのが感想でした。
次回はやはり鏡花物の「海神別荘」だけど、これも海老サマだから、これはパスだなぁ。
これからもいろいろ上映されるらしいし、仁左衛門玉三郎で「怪談牡丹燈籠」、玉三郎の「鷺娘」もあるみたい。そっちの方はちょっと期待しちゃう!!