無性に腹が立つニュース

大阪府立和泉高校で、卒業式の折、出席している先生方が確かに「君が代」を起立斉唱しているかどうか、校長の指示の元、教頭先生たちがその口元を監視したと言う。そして、校長が口を動かしていなかった数人の先生を校長室に呼び確かめた所、斉唱していなかったと認めた先生が1人おり、府教育委員会に報告したのだそうだ。大阪府には橋下府知事時代に「国歌起立条例」が成立しており、国歌起立条例違反であるということだそうだ。
そのニュースを聞いて、私は慄然とした。そこまでするか??
君が代」斉唱に関しては、様々な意見があるだろう。君が代問題は昔からあるわけで、その是非はともかく、このことはそれぞれの大人たちの思想信条に踏み込む問題だと私は思うのだ。
全員が起立していたというのだし、国歌斉唱を妨害したわけではない。それなのにさらに、口元まで監視していたと言う事実に、皮膚感覚として背筋が寒くなる思いがした。しかも、高校教育の場で・・・
思わず、こういうことが日本の教育をダメにしたんじゃないの? と私は叫んでしまう。決まったことには従え。疑うな。決められたレールの上を目をつぶって突っ走れ。
でも、「疑う」ことこそ、学問の出発点でしょう? 「疑う」「考える」それこそ出発点だよ。全てを鵜呑みにして疑わずに盲目的に従うことじゃない。
こんなことをしていたら、自分で考える前に、他人の目線ばかり気にするようになっちゃうんじゃないの? これをやったら周りが自分をどう評価するか、と、そのことばかり気にするようになっちゃうんじゃないの?

今の日本は、確かに声高に主張する者をもてはやす風潮があるようだ。声高に主張し、盲目的に従う「か弱い羊の群れ」を引き連れて、一体何処へ向かおうとするのか? 息苦しい世の中になりつつあるのかもしれない。
何か、無性に腹が立つニュースであった。
大阪維新の会なんて、信用しないぞ、なーんちゃって!