ひゃ〜〜!

夕方、さやかちゃんから電話があって。
「先生、ご相談したいことがあるんですけれど・・・」
水指のつまみに付ける足のことでした。ステンレスがロウ付け効かないんです、って。
つまり、つまみにビスのようなネジを切ってある部品を取り付けて、それを蓋にあけた穴に通して留めつけるのですが、その足がステンレスだとロウ付け(つまりはちょっと丈夫なハンダ付けのようなものです。)出来ないってことでした。
あ、ステンレスは無理かもね。真鍮のものならば大丈夫よ。真鍮のビスを探してごらん。
で、その後、また電話で「真鍮のビスが手に入りません〜〜! 取り扱っていないって。」
そっか〜、今時、真鍮なんて需要がないのかも・・・ さて、どうする? 即刻送り返してもらえれば、覆輪掛けのついでに出せるけれど、でも、これもさやかちゃんにとってはいい経験になるはずだし、よし、探してみようか真鍮ビス。
で、電話を切ってすぐに家を飛び出して、いつも行く工具屋さんへ飛び込んで。
「真鍮のビスねぇ・・・今時作っているんだろうか? ウチでは取り扱いがないねぇ。」
「どこか、そういうものを取り扱っているかもしれない所、ご存知ありませんか? ご紹介いただければありがたいんですけど。」
「あ、そうだ、池田ネジ店へ行ってごらんよ。ネジの専門店だからもしかしたら扱っているかも。」
「ありがとうございます!!」と、再びそこを飛び出して、池田ねじ店へ。幸い、夕方6時を過ぎているのにまだ営業中で、でも、お店には在庫はないとのこと。
「ちょっと待ってごらん、いま、あるのかないのか、カタログで調べてやるよ。・・・ あーあるねぇ。ちょっと聞いてみようか? ばら売りしてもらえないと1箱1000個だよ。」と親切に電話をしてくださいました。
なんとか、ばら売りもしていただけるという交渉までしてくださって、月曜日に注文して、火曜日に届くという所までこぎつけて、ナットとセットで50個でもいいかしら? と注文を出し、平蜘蛛のように這いつくばってお礼を述べて戻って来ました。
やれやれ、疲れた・・・ 
さやかちゃんはさやかちゃんで、色々考えて、仏具屋さんに行って見たり、そこで、プラモデル屋さんにならあるかも、という情報を仕入れたりしていたみたいです。
アー、仏具屋さんね〜考えたわね、と。
でも、今回は、これはこれでとてもいい経験になるでしょう、さやかちゃんにとっても、私にとっても。モノを作るということはこういう「ひゃぁ〜」の繰り返しにほかなりませんものね。(^^ゞ