信用

最近、メニュー偽装だとか、運送業でチルドといいながら常温で荷物を放置していただとか、またまた楽天での優勝記念セールででの値引きが、もともとの価格を高く設定し直してそこから値引きしていただとか、まぁまぁ、あきれ返るほどの出来事が目白押しに続いている。それも、大手のいわば老舗がそれをやっているのだから恐れ入谷の鬼子母神ってヤツである。
もっとも、メニュー偽装に関しては私たち消費する側も、ブランドのレッテルだけで頭から信用してしまうのだから、文句は言えないのかもしれない。さすがに美味しいねって食べたんだから諦めるさ。でも、それで、偽装した側が返金に応じるとなると、食べてもいないのに返金要求をする人も出る? あはははは、どっちもどっちだわ・・・ なさけねぇ・・・
子供の頃からずっと、両親から耳にたこが出来るほど教えられてきたことがある。
他人様から仕事上の信用を得るには長い時間がかかる。けれどもその信用は自分の行動で一瞬の内に失われることもある。だからこそ、どんな時にも、どんなやせ我慢をしてでも守らなくてはいけないものなのだ、ということである。そのことは、かなり律儀にやせ我慢しつつも守ってきたつもりではある。それがプライドってもんだ。まぁ、実の所、何ほどの信用をいただけているのかということは定かではないのだけれど・・・ (^^ゞ
今の時代は、とにかく信用よりもプライドよりも何よりも儲ける事が優先されているということだろうか。どうせ分かりゃしないんだからと高を括っているのだろうか。
フランス料理のコックをしていた次兄がよく言っていたのだけれど、高い材料を使えば美味しいのは当たり前、安い材料で美味しく食べさせるためには惜しみなく考えて手間隙をかけろ。それが腕前ってモンだ、って。
だけどな、ヒデコ、どんな料理人でもかなわないのは、新婚さんの手料理と、長年連れ添った婆さんの手料理だよ。多分、愛情ってやつがスパイスだな。
今でも時々その言葉を思い出す。
また話が逸れてしまった・・・
提供する側が己の信用とプライドを大切に思い、そして提供される側がそれを正しく受け取り、その仕事に対して払うべき尊敬を払い、或いはつけるべき文句をつける。つまりは双方がお互いを大切に思うってこと、そのことが双方の成長に通じるのだと思う、ってのは、やっぱ、今では時代遅れ、博物館行きの考え方なのかしらね?
いやな時代になりました。長生きなんてしないで早く去った方が利口かもね〜