曼珠沙華

まだまだ日中はうだるような暑さが続いていますけれど、やはり風はそこはかとなく秋。19日はもう彼岸の入りですから。
いつもならそろそろあちらこちらに曼珠沙華が出てきてもよさそうなものなのに、多分、ちっとも雨が降らずに乾燥しきっているせいでしょうか、さっぱり姿を現しません。
庭の金魚の石鉢に水を足すついでに、いつも曼珠沙華の咲く辺りにもたっぷり水をかけてやりましたけれど。
曼珠沙華って、猛暑だろうが冷夏だろうが必ず彼岸の頃には花をつける不思議な花なんだと思っていましたが、今年は違うのかしら?
この時期の日差しを窓から眺めていると、いつも木下利玄の短歌を思い出します。
曼珠沙華 一むら燃えて秋陽つよし そこ過ぎてゐるしづかなる径
さりげない情景歌なんですけれど、子供の頃から妙に心に焼き付いて離れない短歌のうちの一首です。
曼珠沙華が咲き始めれば、もう確実に秋ですからね、待ち遠しいものです。そろそろ栗も出始める頃なのに、今年はまだ見ていません。栗ご飯、食べたいなぁ・・・栗を見つけたらすぐに栗ご飯炊かなくっちゃぁって、結局、最後は食い物の話に落ち着いてしまいます。 (^^ゞ