狸の毛

今日の午後、徹子の部屋を見ていたら、上半期の物故者の特集で井上ひさしが出ていました。その時に話題に出た都都逸・・・
書いたものでも信用できぬ 筆に狸の毛が混じる
何だか笑っちゃうと同時にひどく感心しました。「筆に狸の毛が混じる」と、さらっと言ってのけるこの批判精神。鹿爪らしい顔をせずに、です。なんて粋なんだろう。こういう批判精神ってのは大好きです。
まぁ、これに感心したと言うことは、最近ひどく「狸の毛」が混じっているんじゃないかと思われる情報があふれかえったからかも・・・
情報操作、選別、世論の誘導ってのがひょっとしてかなりあるんじゃないのか? と思うことが色々あったわけで。狸の毛にばかされて集団であらぬ方向に押し流されるのは真っ平。偏屈といわれようがへそ曲がりとののしられようが、眉にツバをつけつつ、自分の小さな脳みそで、あふれかえる情報とやらと格闘していかなくては・・・
千万人といえども、我行かん、と、これは父の口癖でした。そうしてみるとへそ曲がりはDNAかもしれませんけど。