糾える縄

「禍福は糾える縄の如し」って、史記の一節だったかしら? 禍も福も、まるで寄り合わせた縄のように表裏一体、代わる代わるやってくるものだという意味なのでしょう。先日来の猪瀬都知事さんにしても、今日、処刑が報じられた北朝鮮のNo.2だった方にしても、まぁ、人の有為転変は計り知れない・・・ 絶頂から奈落の底ってこともある。場合によっては命を落とすことすら・・・
己の浅はかさから来るどんでん返しもあるだろうし、他人の思惑に足をとられる場合だってある。かと言って、不幸だと思っていたことが時が経つと幸いに結びついていたってことだってある。メビウスの輪のように、表を歩いているつもりでいるといつの間にか裏になり、はっと気づくとまた表、また裏。際限もないその繰り返しが人生ってものかも。
まぁ、絶頂にあって驕らず、底辺にあっていじけず、常に飄々とあれってことなのだろうと思っています。
今年は、周りの他人さまを見て、そんなことを考えさせられることが多々ありました。
余り何事につけても執着も拘りも持たない、というか、持てない性格に生まれついたことは感謝すべきことなのだろうとしみじみ思っています。
あと2週間余りで今年も終わります。一番気重な用件も一昨日無事片付いて、そう思うと、それなり今年もよい年だったようです。