我が名はキケロ

ロシアのウクライナ侵攻が始まる前々日、たまたまプライムビデオで「我が名はキケロ」という映画を観ました。

第2次世界大戦の最中のアンカラで、英国大使の執事として信任を得たイリアスは、連合軍側の極秘情報をドイツに流し、コードネーム「キケロ」としてドイツのスパイを続けている。が、その真意はトルコをこの戦争に参加させないための工作だった、というお話。その間にナチスドイツに抵抗しようとする女性との恋愛模様も挟まったりして。

その中にイリアスの過酷な少年時代に父親が話した「戦争には勝者も敗者もない」という言葉が出てくるのだけれど。とても面白い映画でした。それを見終わって、久方ぶりにいい映画を見たなぁと思っていたら、ロシアのウクライナ侵攻が始まって…

ウクライナベラルーシはロシアと西側諸国を隔てる壁のようなものだから、ウクライナNATOに加盟するということはロシアにとっては大変なことなのでしょうけれども。

改めて戦争には勝者も敗者もないという言葉が深く心に残っています。

ウクライナの人々だけじゃない、西側諸国の足並みをそろえた経済制裁でロシア国民も多大な苦労を強いられるだろうし、このグローバル化した世界ではそれは世界中に波及するわけで日本だってどうなることやら。

かといって、経済制裁だって各国それぞれの思惑も踏まえて穴だらけ、これは我慢比べ? 停戦合意に至る道筋はなかなか見える気配もなく…

あまりに事は複雑すぎて、おそらく情報戦でもあるのだろうし、私の頭じゃぁ、よくわからん…