男たちの旅路

昨夜は夜更かしでした。BSで「男たちの旅路・第2部」が放映されているのに気が付いたから…

1977年制作、脚本は山田太一、出演は鶴田浩二桃井かおり、水谷豊、柴俊夫

まぁ皆さんお若いこと! 水谷豊が、「イマドキのチャラ男クン」を演じていて、今の「相棒」でしか彼を知らない世代はのけぞっちゃうかも。

まだ30前だった私が夢中になって見ていたNHK土曜ドラマです。あの頃のNHKは上質なドラマを作っていた… 勿論山田太一の脚本ですから、コミカルな部分とシリアスな部分とがうまく融合していて、人間とはどうあるべきかというかなり哲学的なところにまできちんと踏み込んでいる。そこは鶴田浩二の役どころなんだけれど。

特攻の生き残りの、今は警備会社の司令補であり、「俺は若いものが大嫌いだ」という50男。その部下が水谷豊や桃井かおり柴俊夫。世代間のギャップがあり価値観の大きな違いがありつつ反発しながらも、その信念に少なからず影響されてゆく彼ら。

というのが大まかなストーリーなのだけれど。40数年前のドラマだけれど、今見ても古さを感じない、というよりもこの40数年でほとんど何もクリアできていないのかもしれない、むしろ悪化しているのかも、という苦い思いすら感じる。

結局最後まで見ると12時近くになっちゃうということで、第2部3話の内2話で終了として、寝ちゃいましたけれど。久しぶりに夢中になって見たドラマでした。それにしても最近のドラマはひどい… 薄っぺらな… 人間なんてそんなに白黒はっきりしている生き物じゃないし、そんなに一筋縄でいくもんじゃないよ、と。

斯く言う私も、むしろ生き様とすると戦中派みたいに不器用だ…

5月26日の夜8時15分から、第3部の再放送があるとのことで、早速予約をしてしまった~ 興味のある方は是非ご覧くださいませ!

鶴田浩二も、自身が特攻隊の整備士だった人ですから、結構な思い入れがあるのではないか、と。でも以後の山田太一と組んだドラマは本当に面白かった~「シャツの店」とか、DVD買っちゃいましたもん。それにしても、NHKのDVDの値段は法外ですよね~ 受信料取っているのだから、この値段はないでしょって感じですよ~