どーなっちゃったの?

日本中でかなりの数のご老人が、行方不明になっているのだという。
きっかけは例の「即身成仏」事件、それを受けて各自治体が本格的に調査を開始した結果、既に20人余りの行方不明者が・・・ 静岡県でも3名いたらしい。
まァ、私は1人暮らしだから、いずれ無縁死・孤独死は免れ得ないかもしれないと日頃覚悟は決めているわけだけれども、それとはちょっとニュアンスが違うようだ。
家族がいながら、何年も、何十年も音沙汰なしに放っておかれて、100歳を越えているのだから、きっとどこかで既に無縁死しているのだろう。2008年には全国の自治体で「無縁死」として葬られた人の数は32000人に及ぶらしい。これは老人だけではないけれど。
ボケたせいなのか、或いはやむにやまれぬそれぞれの事情の果てなのか、家族がありながら根を失い漂流する年寄りがいる・・・ それを探しもせずに放っておく家族がいる・・・ いつの間にか時が流れて、そういう人がいたことすら思いだされることもなくなるのか・・・ 
100歳を越えるお年寄りだけでこの有様なのだから、もう少し年齢を下げたらどのくらいの数の年寄りがその生死はともかく漂流し続けているのだろう? 生まれるときも一人、死ぬ時も一人、所詮人は孤独と、死生観を定めてしまえば誰を恨む必要もない、それを不幸せと思う必要もないのかもしれないけれど。
中にはいなくなった年寄りの年金を不正受給し続けている家族もいるのかもしれない。厚労省も実態把握に向けて動き出すらしいが、こちらの方は多分その不正受給のほうに重点が置かれているのだろう。そうなるとこれは経済の問題だ・・・ その金のために親の弔いもしないで済ませているということも考えられるわけで・・・ 唖然とするばかりだ。一体日本人はどーなっちゃったのよ? 

話は変わるけれど、今朝、150mほど先にある大きな楠のてっぺんにかなり大きな鳥が一羽止まっていました。時々羽繕いをしたり、辺りを見回したりしていました。多分アオサギかもしれません。その楠の後ろ側には農業用水池があって、食用蛙が一杯棲みついていますから。
写真を撮ってみました。私のデジカメは7倍ズームしかありませんのではっきりとは写っていませんけれど。

その後まもなく飛び去りました。時期から言っても巣があるというわけではなさそうです。たまたま羽を休めていただけなのでしょうが、しばらく気にしてみようと思っています。