武道の必修化・・・

先週末のこと、NHKの「クローズアップ現代」だったか「現代ジャーナル」だったのか忘れちゃったのですが、中学校での武道の必修化を取り上げていました。
武道は、剣道・柔道・相撲の内から一つを選択して、男女を問わずに学ばせるとのことでした。つまり、「わが国固有の文化としての武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにする。」ということらしいのです。
どうも安倍晋三さんの肝いりらしいんだけど…「わが国固有の文化を学ぶ」と言うことは確かに大切なことですし、むしろ遅きに失した位の話なんだけれど… たった12時間の授業数で練習や試合が出来るようにする?? って、何だ、こりゃ??
設備の点などから、ほとんどの中学校では柔道を選ぶようだと言うことで、私、首をかしげちゃいました。
指導者の問題です。体育の教師だからと言って、柔道に精通している先生がどれほどいるのだろう? ほとんどは柔道の経験がないのではないだろうか? これって、かなり危ないんじゃない? 下手すりゃ命に関わる…
その指導者の下で、たった12時間の授業数で受身から実践の試合までをこなすなんて、文科省さん、何を考えているのよ?? 只でさえ、集中力の乏しい子供たちを相手に、学校の先生方、お気の毒に! 何か問題が起きればそれは教師のせいでしょう? やってられないよねぇ。
後で聞いてみると、体育の先生方は夏休み返上で柔道の指導に関する講習会に出席したりして大変だったみたい。どうも文科省のすることって、いつも現場を無視しての、唐突の感が否めないような気がする。
これで人身事故が何件か起きれば、やっぱ無理だ〜やめよう!ってことになる?
大昔のことですけれど、「七宝」も美術の授業に取り入れられたことがあるのですよ。その時も、結局指導者がいないのでいつの間にか立ち消えて… まァ、七宝は素人が指導しても上手く行かないだけで「命に関わる」ってワケじゃないから、どーでもいいんだけど。 (^^ゞ
何だか、文科省って、物事を極めて軽く考えてるんだよね〜 バカみたい…