ヒメのボーイフレンド

今年の春頃からだっただろうか、時々やってくる野良猫がいる。黒っぽいキジトラだ、ヒメよりかなりその色が濃い。ふくちゃんと鉢合わせを避けているのか、やって来るのは大抵日中である。(ふくちゃんは早朝か夜かに餌をもらいに来るだけである。)

で、今朝の8時ころ、そのキジトラがこそこそとヒメの残り物を漁りにやって来て、私に気付いて逃げようとしたときに、外から散歩の後にまた一人で出かけていたヒメが戻ってきたのと鉢合わせになった。さぁ、この子達、どうするのかしら? と私は少し離れたところから様子を見ていたのだが・・・ しばらくじっとにらみ合いを続けていた後で、ノラがそっとヒメの方へ顔を差し出して、お互い鼻をくっつけそうな距離で臭いを嗅ぎあっている。あら、この子達、気が合ってるのかも~~ 年頃も似たようなものかもしれない。

ふくちゃんの場合は、臭いを嗅ぎあうどことか、顔を合わせたとたんに無言で飛び掛かってくるからヒメはふくちゃんを見ると一目散に逃げだすしかない状態がずっと続いており、一向に仲良くなる気配は見えないのだが・・・

猫にもきっと相性の善し悪しがあるのだろう。それからしばらく玄関前で1メートルくらいのソーシャルディスタンスを取って(?)見つめ合いつつ2匹でのんびりしていたっけ。

こりゃぁ仲良くなるなぁ。初めてのヒメのボーイフレンドになってくれるかもしれない、と、わたしはちょっとニヤニヤしてしまう。私が留守をしているときに遊び相手がいるのはいいことだ! で、名前は「虎次郎」と決めた。呼ぶときは「とらちゃん」になってしまいそうだが、正式名称はあくまでも「虎次郎」である。ちょっとご飯を格上げしてやろうか・・・もしかして私にもなつくようだったら受け入れてもいいや。

ヒメはまた出かけている。願わくは虎次郎と一緒にどこかで遊んでいるといいけれど~^^);