不名誉の負傷

一昨日、例の如くヒメと散歩に出かけたのは昼前のこと。散々歩いての帰り道、家の近くまで来て、遊び足りなかったのか、振り返るとヒメがいない! げ、脱走だ~

まぁ、いつものことだ、夕飯時には帰ってくるだろう。

ところが帰ってこない。懐中電灯を持って迎えに行ったけれど呼び声に答える気配もない。たまにこういう時もある。また朝帰りか? ま、子猫じゃあるまいし、いつもの散歩道で迷子になるほどアホじゃないだろう。猫を探しての夜の山道、遭難の心配は私の方だよ! と、上まで行かずに途中で切り上げてきた。

で、夜中に帰ってきてもいいように餌だけ支度して、さっさと就寝。

翌朝、あれ、いない。餌も残ったままだ。

ところが昨日は庭木の選定にシルバーさんたちがやってくる日だったので、ま、お腹が空けば帰ってくるだろうと。だけど昼になっても帰ってこない。もしかしたら作業をしているシルバーさんたちが怖くて帰宅できないのかもしれない。お腹もすいただろうし、仕方がない迎えに行くかと、シルバーさんに声をかけて、探しに出かけた。

ヒメ~、ヒメ~と呼びながらいつもの山道を登っていくと、かすかににゃぁ~~と。

こんなところまで来てたの? さ、出ておいで、帰るわよ。すると斜面の下の方の生い茂った草むらからごそごそとヒメガ出てきた。歩き始めると、いつもは走って私を追い越して行くのに、振り返ると道に立ち止まっている。何してるの? もう十分に遊んだでしょ? 帰ってご飯にしなくっちゃね。で、歩き始めたヒメ。あれま、びっこひいてる。怪我したの? 仕方がない、抱いて帰ろうかと抱き上げると痛がる。左の後ろ足だ。その足を触らないようにお尻を腕に乗せさせてやると、今度はおとなしく抱かれている。連れ帰って餌をやっても食べようとしない。足を見たけれど、傷は見えない。だけどちょっと腫れてるかも~かろうじて卵入り牛乳は少し飲んで、ベッドの上で寝ている。少し熱っぽい?

夕方、シルバーさんたちが仕事を終わって帰ってから、どうしようかと思ったけれどやっぱり少し熱っぽい感じなのだから医者に連れて行かなくちゃならないだろう。膿んじゃってからでは厄介だ。で、主治医の元へ。

骨折ではありませんね。毛で見えないけれど多分猫に噛まれたんでしょうね。熱も出ているし、抗生物質の注射と夜通し帰らなかったのでは点滴もしておきましょうか。

で、抗生物質の注射と点滴、飲み薬を5日分、〆て7,210円也。コロナで手元不如意のさなかでのこの出費! 私の財布にも点滴してほしいわ!

今朝、多少はまだびっこだけれど足は地についているようだし、食欲も戻ったし、今日は雨、外へも行きたがらずおとなしく寝ている。やれやれ・・・

だけど後ろ足の負傷か~ ってことは負けて逃げる後ろからガブっとやられたってことで、アンタ、喧嘩が弱いんだ? 頭の負傷なら対等に渡り合った末の「名誉の負傷」だけど、これじゃぁ全くの所「不名誉の負傷」だな~~ なさけねぇ・・・ ま、女の子だから喧嘩に負けてもしょうがないか。