先ほど、夕方5時ころ、言いなり地蔵さん迄ヒメを迎えに行った帰り道。近所の農家さんが草刈りした後の枯草が落ちているあたりで、ヒメが突然にしゃがみこんで、呼んでもやってこない。そのうちに顔を地べたにそろそろと寄せて、次の瞬間にパッと飛び退ったりしている。
あら、何かいるのかしら? と、近づいてみると… 蛇だ。まだ子供かも。体長30センチくらいの薄茶色のまだら模様の蛇である。
ヒメはこわごわ、時々猫パンチを繰り出してはいるけれど、蛇の方も鎌首を持ち上げて口を大きく開けて噛みつこうとしている。大きく開けた口の中には並んだ歯が見える。
これ、何の蛇かしら? 必死に口を開けて応戦している様はなかなか気が強そうだ。ヒメの方も屁っぴり腰ながら、それでも口を開けて噛みつこうとしたり、猫パンチを繰り出したりするわけだが、その都度、蛇が口を大きく開けて飛び掛かってくるので、半分逃げ腰だ。
何蛇だろう? あまり見たことがない薄茶色、なんだかエラが張っている、マムシじゃないよね? マムシにしてはほっそりしているもの、ヤマカガシ? あれは赤い色が混じっているはずだし、でも幼蛇は色が違うかも? アオダイショウは緑色だものね。どっちみち、狩りには慣れていないヒメのことだ、返り討ちにあったりするとまた病院へ行かなくちゃならない… この分では返り討ちに遭う可能性が高そうだし。
で、ヒメを抱き上げて対決終了とばかりに少し歩き始めたのだけれど、やだ~、下ろして~~と大騒ぎの末に私の腕を逃れてまた蛇の方に戻ってしまう。
結局すったもんだの末に抱いたままのご帰還。戻ってしまえばお腹が空いているわけでガツガツと食事しているうちに、蛇のことは忘れたらしい。
それから、私はネットで蛇図鑑を探し、いろいろ調べてみたところ、どうもアオダイショウの幼蛇だったようだ。マムシの幼蛇と色合いはよく似ているけれど、マムシの方はもっと短くて太いとのこと。
何だ、アオダイショウなら、もっと遊ばせてやっても良かったかも~~ ヒメの初陣になったかもね。などと、これは後の祭りである。
それにしても、なかなか必死さが可愛らしい蛇だった。蛇でもなんでも子供は可愛いものかもしれない。ケイタイ持っていれば写真を写せたのに~残念!